データから見る日本の食の現状 1

現在、大人はもちろんですが、“生活習慣病”は子供にまで広がりを見せ始めています。

子どものころからの食生活が20年後にもたらす大きな健康被害を何とかしなくてはいけません。

そのためには「自分の体は自分が食べたもので作られている」という意識をひとりひとりが認識することが大切です。

そして、“食”との結びつきが一番近い“歯科医院”が今なにができるのか、私たちは考え、発信していきたいと思います。

 

 ≪栄養補給・バランス重視の食生活から、生活習慣病予防の食生活へ≫

日本の食は、ここ数十年で大きく変化しました。

多くの国民が栄養失調状態だった終戦前後に比べ、欧米食の導入も進み、日本人の栄養状態は極めて良くなりました。

しかし、それまでの『粗食』から大きく変化した欧米型の『栄養満点』の食生活が、いま、がんや糖尿病増加の引き金になっていると言われています。

 

私たちの体は、子供のころから食べて物で作られています。

その時代に子供だった人たちは、現在40代後半から50代。みなさんご存知の通り、いまその年代の約7割が『生活習慣病』、または予備軍に入っています。

国民栄養調査によると、特に[30代〜60代の男性]や[子ども]に肥満が増えています。油脂や糖分を多く摂り、野菜は不足しがちな傾向。

食生活が『日本型(粗食)』から『欧米型(栄養満点(過多))』に変化した結果が表れています。

 

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戦後の昭和30〜40年代は、現在の「私たちの生活の原型」ができた時代であり、それ以前は「生活習慣病や肥満などとは無縁」だったと言えます。

近年の健康ブームで『食生活』を意識する人が増えてはいますが、肥満を改善するには、もっと根本的なところで『食』を見直し、大人・子供を問わず「家庭全体で食育に取り組む」ことが必要です。

 

 

 

 

データから見る日本の食の現状 2

≪伝統食(和食文化)のよさを見直す〜「粗食」〜≫

みなさんは昭和何年生まれですか?

子どもの頃に食卓に並んでいた献立を覚えていますか?

最近は昭和の終わり頃〜平成生まれの方が多くいらっしゃるかもしれません。

『飽食』と言われる現代日本の食卓には、贅沢なまでに食べ物は溢れて、健康ブームは長年続いていますが、「糖尿病患者」やその予備軍は増加するなど、生活習慣病や医療の問題は大変深刻です。

そこで、食生活を見直し、お手本にしようと注目されているのが、『伝統食』や『粗食・素食』です。

粗食の“粗”という字には『粗い・粗雑』という意味も含まれています。「質素」だけれども素材を活かした食」、「バランスのとれた日本の伝統的な食事の良さを見直そう」という考え方から、『素食』という字も最近はよく使われています。

粗食の例でよく取り上げられるのが「一汁一菜」「一汁三菜」といわれる和食メニューです。

ごはんを主食としたこの献立にすると、栄養計算をしなくても自然と幅広い食品から多様な栄養素・成分を摂取しやすくなります。

 

日本人は穀類、特に米を中心(主食)とした食生活を送ってきました。穀物をすりつぶすための臼歯が二十本と、もっとも多いということがその証拠です。

野菜をかみ切る切歯は八本、肉類をかみ切る犬歯は四本ですから、昔の人は野菜や肉などのおかず類(副食)はあまりたくさん食べず、「ごはんをしっかり噛む」食事をしてきたことがわかります。

『噛む回数』が多いと食事時間が長くなり、ゆっくり食べることで満足感が得られるため、「早食いして食べ過ぎてしまった」ということも少なくなります。

 

【年々増える『粗食』の誤解】

「粗食」と一口に言っても、たとえばインスタントラーメンやスナック菓子を「粗食」と混同している場合もあります。「粗食さえしていれば痩せられる」という考え方から本当に粗末な粗食ばかりしていえう若い女性たち。また「健康志向の強い50〜60代の人」は、ああまった情報やイメージで「ヘルシーだから」と、豆腐や青背の魚、ゴマなどをせっせと食べ過ぎて、逆に太ってしまう人がいるそうです

みなさんもやっていませんか?どんなおかずにもゴマをふりかける、毎日食前にお豆腐一丁食べる、オリーブ油をお味噌汁や煮物にたらす・・・。こんなことをしていたら結局1日に必要なカロリーを大幅に超えてしまいます。

ゴマや豆腐など健康に良いからといって毎日過剰に摂取していると、肥満になることもありますから、なにごともほどほどのバランスが大切です。

                                                                      参考記事:武庫川女子大学 小西すず助教授:女性対象栄養クリニックダイエット講座